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読んだ本にちょっとしたコメントを添える気楽に読める本ぶろぐ。

鹿の王(上橋菜穂子さん)

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鹿の王(上橋菜穂子さん)

とりあえず、めちゃくちゃ面白い。

単なるファンタジーではなく、「なぜ人は生きているのか。」「体と心とはなんなのか。」「病気とはなんなのか」etc...

と、人生について考えさせられる、傑作ファンタジー

上橋さんの繊細な描写が凄すぎて本当にその世界に入り込んだような、自分がその世界を生きた心地になるファンタジーの、最高傑作だと思う。

本当に面白かった。

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<完全版>社会人大学人見知り学部卒業見込(若林正恭)

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とても面白かった。めちゃめちゃ好みのエッセイ。

全面的に共感できるわけじゃないのだけれど、それめっちゃわかる!!!

という強烈に共感できる考え方がちりばめられている。

 


以下引用

「結果」というものを唯一の社会への参加資格としていたならば、値の変動に終始一喜一憂したまま人生を送っていかなければならない。と感じた。そして、「結果」というものが楽しく生きることにおいて自分にはあまり有効なものではないように感じ始めた。(中略)自分の胸を探ると、掴めるのはいつも過程だった。あれをあれだけやって、めんどくさかったし、大変だったけど楽しかったな。完璧にはできなかったけど、自分なりにやったな。そんな単純な想いだけはいつも値が下がることなく胸に残っているのだ。「結果」はいつもそういうものの後に後出しじゃんけんのようにやってきた。(中略)特別な才能がないから自己ベストを更新し続けるしかないという諦めは、僕にとって自信になった。

(引用終わり)

 


という部分がとても心に響いた。

 


自分の主観的な、楽しい。よくやった。というような感覚を大切にしようと思った。

 


また、いい年して、LINEのグループを、以下にしてバレずに退会するかを考える若林さんの話は本当に面白くて電車の中でニヤニヤしてしまった笑

 


色々な楽しみ方ができる本だと思うので皆様是非読んでみてください!!!

 

 

ナナメの夕暮れ(若林正恭)

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なぜ相談もされていないのに「野心や欲望がないとダメ」と他人に言いたくなってしまう人がいるのだろうか。

自分の生き方に自信がありすぎるのだろうか?それとも、無さ過ぎるのであろうか?

 


という文に鳥肌がたった。

僕自身、自分の生き方を押し付けることはないにしろ、自分の生き方が正しい的な雰囲気のある口調で、人と会話していることがよくある気がする。それは、自分の生き方に自信がないからだと思う。自信がないのは当たり前だと思うからそれを受け止めて、他人に押し付けるようなことがないようにしようと思った。

そして、逆に、「生き方を押し付けてくる人」の生き方をしなくてもいいとも思った。

 

 

 

人には一人一人に違う幸せがあるのだと思う。

 

ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ

 

 

羊と鋼の森 (宮下奈都)

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ある日、主人公の外村が通っている学校にピアノの調律師の板鳥さんがやって来た。

その時の、ピアノのことは何も知らない素人だった外村は、板鳥さんの圧倒的な調律に魅了され、調律師を目指す。板鳥さんのような調律師になりたいと懸命にもがき成長していく外村のお話。

 


とても面白かった。

 


読み終えた後、「何かを好き」っていう感情は生きて行く上で一番大切な感情だなと思いました。

 

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 
羊と鋼の森 Blu-ray豪華版

羊と鋼の森 Blu-ray豪華版

 
羊と鋼の森 DVD通常版

羊と鋼の森 DVD通常版

 

 

 

海賊とよばれた男

 

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

 
海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

 

 

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出光興産の社長、出光佐三氏をモデルとして、実話に基づいて書かれた小説。出光佐三氏がモデルとされた、主人公、国岡鐵三が「人間尊重」という信念を堂々と貫く様が活き活きと書かれた作品。超絶面白い!!! お金を稼ぐために働くという考え方から好きなことをして暮らしていくという考え方が広がりつつあるこの時代に一番の財産とは「人間関係」ではないだろうか。なぜなら、好きなことを認めてくれ、自分に投資してくれる人がいてくれて初めて、好きなことで生きていけるからだ。

 


国岡鐵三の「人間尊重」を貫く姿は私たち現代人にもなにか響くものがあるのではないだろうか?

 


是非ご一読を!

 

友達幻想~人と人との<つながり>を考える~ 著:菅野 仁

 

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

 

 

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おすすめ度

★★★★★★(満点)

最近良書を見つける能力が上がってきました。(笑)

感想

いい考え方だなあとひたすら読み入ってしまって、二時間ちょっとで読み切ってしまった超良書でした。

まず印象に残った考え方が「どんなに親しいひとでも『他者』であることを意識するべき」という考え方です。

(ここでいう「他者」とは、自分以外の人全員のことであり、「他人が口出しするな」というときの「他人」が持つマイナスのイメージは含んでいない)

どこかに「親友だから自分のことをわかってくれているはず」というような考えをもってしまうから自分の期待通りに相手が行動してくれなかったときにストレスを感じてしまうんだなと気づかされました。

逆に「自分の期待どおりに行動してくれた時は、ラッキー」ぐらいの方が楽だと思いました。

 

もう一ついいと思った考えは「『みんな一緒。みんな仲良く』というスローガンのせいで苦しんでいる子供もいるのではないか」というものです。

以下間接引用

ーーー小学校になる前に必ず聞かされる歌の歌詞『友達百人できるかな』にみられるように、今の多くの学校では「みんな一緒」「みんな仲良く」が押し付けられています。

「こいつとはどうしても仲良くできない」ってこともあるから、こうしたスローガンは、「みんなと仲良くできない」ことについて悩んでしまう子供を生み出してしまいます。ーーー(引用終わり)

この本を読んだ後に振り返ってみると、僕も「みんなと仲良くしなければいけない」という固定観念があることによって悩んでいた時期もあったなあと感じます。

どうしても合わない人とは、無理にかかわらないことも時には大切だと思いました。

ただ、「どうしても合わないひと」とも関わっていかなければならないのが社会であるから、「仲良く」はしなくてもいいけど、お互いに相手を傷つけない程度に「並存」することが大切。といったことも書かれていて、これからどう人と接すればいいのか頭の中で整理されて、気持ちが軽くなりました(笑)

 

本書では上の感想に出てきた「他者」や「並存」などの人間関係に関するキーワードを使って現代の人間関係についてわかりやすく意見が提示されています。

 

世界一受けたい授業又吉直樹先生が紹介した一冊ぜひ読んでみてください!

 

とくに、学校の先生になりたい方に読んでほしいです!!!

星野リゾートの教科書

星野リゾートの教科書 著:中沢康彦 編:日経トップリーダー

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おすすめ度

★★★★★★(最高)

感想

総合リゾート運営会社 ”星野リゾート” の社長である星野佳路(ほしの よしはる)さんが行う「教科書通りの経営」についての本。実際に行ったプロジェクト例とそのとき参考にした教科書を紹介するかたちでわかりやすく説明されてます!

 

経営学なんて勉強する必要があるのか?」って感じている大学生、「会社経営とか面白そうだけど自分はセンスがないから無理だろう」ってあきらめかけている人、学部選びに悩んでいる受験生・・・etc におすすめの一冊!

 

なんで教科書を使って経営なんか学ぶのか、納得すると思います!

 

雑談ですが、なにかやりたいと感じたことがあった場合まずそれを実際に行っている人の本を読んだり、話を聞くべきだと思います!

つまり、自分がやりたいと思ったことのゴールを先に確認しておくことが大切です!

走り込みの練習をしたことがある人ならわかると思いますが、いつ終わるか決まっているトレーニングと決まっていないトレーニングでは同じ強度でも前者のほうがモチベーションが持続しますよね(笑)

さらに、先にゴールを見据えていないと「めちゃめちゃ努力したのに自分が考えていたゴールとは違った」なんてことも起きかねません。たとえるなら、マラソン大会で後ろ向きにダッシュしているようなものです!

だから、自分が今やっていることのさきに何があるのか、自分の目指しているものは本当に自分が想像しているものなのか、本やお話を駆使して確認するべきです。(・・・自分でも思うけど大学生の分際でやかましいわw)

 

話がそれましたが、以上を踏まえてこの本は経営学を学んでいる人にとってゴールが確認できる本になっています!

 

経営に興味がない人でも楽しんで読める本なので、みなさん読んでみて下さい!

 

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則